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キャラ付けされてもいい人  募集中(゚Д゚)
by Z_oldriver
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第4話:警告
ほら!ちゃんと書いてたでしょ第4話!!(゚Д゚)

というわけで第4話です(゚Д゚)第4話
本来3話に納めるつもりだった内容なんですが…まぁ、4話って事でいいよね
って書いてたらTVから「黙ってたらわからへん」って聴こえてきたので
次回からはその言葉に従って余計な事言わないようにしよう!ε-(゚∀゚*)

と言いつつ結局言っちゃいそうだけど(ノ∀`)
ともかく、2話→3話間の間が2ヶ月も空いちゃってたから
そのお詫びも含めてって事でとにかく必死で書いた!

と言いつつ実は余り苦労してなかったり(・ω・)
やっぱねー、バトルシーンあると難しいヨー('A`)
というわけで、今回バトルはないけどちゃんと読んで欲しい…な…

*注意事項
この小説はあくまでも創作です
物語や内容はゲーム[ラグナロクオンライン]のシステムとは
離れている部分も多々あり、前述の俺脳内設定で運用されている世界です





[第4話:警告]

光の波が引いていく

静寂の中に、響く息遣い

「やった…か…?」
「さぁ…どっちにせよ…もう限界だけどね…」

黒い羽は千切れ飛び、その身を守る鎧は砕け散った
光の中から浮かび上がったランドグリスは、ボロボロの状態だった

「………、…」
なにやら呟くように口元が動く、そしてランドグリスは
ドサリと崩れ落ちるとまるで砂のように消えていった


「やった…のかな…?」
「わからねぇ…この程度で死ぬ相手とも思えねぇが…」
その場にいる誰もが警戒心を解く事が出来ず、神経を張り詰めていた
緊張感と静寂が場を支配していたその時
(安心しな、もうアレはいないよ)
「え!?」「なんだ!?」
彼らの頭の中に突然声が響く
今までの緊迫感を簡単に打ち消すような明るい声
しかし何処か、厳かな感じを何故か覚える声
(しかしあんた達…大したモンだねぇ
アレをその人数で倒しちまうとは…)
「褒めて貰えんのは嬉しいが、顔ぐらい見せてもらいたいモンだねぇ」
(っはっは!確かに!それじゃ、ちょっと来てもらおうかな)
「え…来てもらうって…」
次の瞬間、覚えのある浮遊感が彼らを襲う
まるで重力から解き放たれたかのような一瞬の時間

「何処だ…ここ…?」
気が付けば、彼らは広場のような場所にいた
天井に近い壁には窓のような物がいくつも空いており
そこから差し込む光が、明るく辺りを照らしている
「さっきの感じ…ポータルに入った時と同じだったわね」
「ええ…でも、私達全員を一度になんて…」
「悪い悪い、ちゃんと説明すりゃよかったな」
先程まで頭の中に直接響いていたあの声が
今度は広場の奥、開いた扉の向こうからしっかりと聞こえてくる
「それにしても…最近の人間は強いんだな…
 ヒルデ姉ぇが忙しそうにしてるわけだ」
そう言いながら現れたのは、確かに先程消滅した筈のランドグリスだった
「…ッ!!やっぱりまだ生きてやがったっ!!」
即座に全員が戦闘体制に入る、しかし
「わぁっ!?待て待て!!アタシは襲ったりしないって!」
慌てながらそう言うランドグリスの両手はあの異形の鉤爪ではなく
すらっとした美しい細腕で、少しオロオロしているその様子は
まるで年頃の少女のような雰囲気で
確かに、先程まで自分達と死闘を繰り広げていた彼女とはまるで別人だった

「でも、貴女はランドグリス…さん、なのよね…」
「あぁ、そうだよ。このオーディン神殿の守護を受け持つ戦乙女
 魔を抱き、盾を壊す者、試練の戦乙女ランドグリスとはアタシの事さ」
「そんな大層なヴァルキリー様が、何故俺達を襲った!」
「だーかーらー!あれはアタシじゃねぇっての!!」
必死になって否定するランドグリスだったが
あくまでも信用しようとしないゼット達、その時
「ひょっとして…『ゴースト』ですか…?」
「あぁ!判ってくれるヤツがいた!!よかったぁ~!」
『宝』の声に、ランドグリスが顔を明るくする
「ゴーストって…んじゃコイツ死んでんですか!?」
「いえ、幽霊って意味ではなくて…」
ゴースト(幻影)…今は失われた古代魔術の一種とされる高等魔法で
自らの能力の一部をコピーした幻影を作成する物である
作り出したゴーストは簡単な命令を入力する事で
衛兵としての機能を果たさせていたとも言われている
「つまりあれが幻なんですか!?あの強さで!?」
「信じらんない…じゃあ本人ってどんだけ強いのよ…」
感心とも呆れとも取れるような溜息を付くトルクルと藤乃に
ランドグリスは得意気に胸を張って
「ふふん、何なら、少し手合わせしてやってもいいんだよ?」
「勘弁してくれ…こっちゃもうさっきの一戦でボロボロなんだぜ…」
心底疲れたようにゼットがぼやく、いや、実際に疲れ果てていた
先程の全力攻撃を放った三人は、もう倒れそうなぐらいな状態だった
「まぁ、そうだろうね、あれだけの力を使ったんだ、無理もないよ
 というかアッサリ倒されちゃアタシの立場が…」
最後にぼそりと呟くと、すっと手をかざす

それに答えるように、足元に魔方陣が現れ、辺りに光が満たされていく
「アタシの影が迷惑をかけたからね…まずは、せめてものお詫びだよ」
「あ、すげ…」「力が…戻ってくる…」
光が収まる頃には、すっかり完全な状態へと回復していた
「しかし…あんなのがウロついてるんじゃ近寄れやせんなぁ…
 これじゃ調査を進める所の騒ぎじゃねぇぜ…」
ガックリと肩を落とすウィリーを見て、ランドグリスは思い出したかのように
「あぁ…そういやアンタ、ちょっと前にもここに来てたねぇ」
「ええ…ってまさか…!」「どした?」
「俺が何か余計な事したから…それで防衛用に出てたゴーストが
 人間を敵と認識して…ひょっとしたら何処か傷つけたとか…
 細心の注意を払ってた筈なのに…くそー…マズい…マズいぞこれは…!」
頭を抱えて落ち込むウィリーにしかし、ランドグリスはあっけらかんと
「いやー、それはないない、何かあったらアタシが直に行ってるって」
「あ、そうですか…マジで焦ったぜ…」
安心して立ち上がろうとした瞬間
「いや、ちょっと待て、んじゃ今俺らが何かしたって事になるんじゃねぇのか?」
「………なん、だと…?」
ゼットの何気ない言葉にピタリと停止するウィリー、しばし間を置いて
まるで修羅のように怒気を放ちながらゆらりと立ち上がる
「さぁ…正直に吐けば楽にしてやるから言え…誰だ…誰が何をしたぁぁぁ…!」
「待て待て待て!!そういうわけでもねぇから落ち着けって!!!」
今にも暴れだしそうなウィリーを、ランドグリスが慌てて抑える
「別にアレが暴れちまってる原因はお前ら人間じゃないんだって!」

「人間が原因じゃない…?それはどういう…」
怪訝そうに『武』が尋ねる
「いや、具体的にはわかんねぇんだよ…ただ、あの影は
 言ってみれば純粋な魔力の塊みたいなモンで、外部からの影響を受けやすいんだ」
「貴女の力のコピーなんでしょ?」
「勿論そうさ、でもな、一度切り離しちまったらエネルギーの供給源に関わらず
 それはもうアタシのコントロールを離れた別の固体だよ。命令は実行してるけどね
 それこそ、お前が言うように人間の誰かがこの神殿を傷つけるような事があれば
 影達は人間、というくくりその物を敵視して、襲うようになるだろう
 でも、今の所はそんな事態にはなってない、明らかにおかしい状態なのさ」
「でも…あれだけの力の塊を狂わせてしまう程のモノって…」
「あまり、考えたくはないわね…」
それが何を意味するのか
神の一端にも数えられる事がある存在である戦乙女の分身たる存在を
暗黒へと狂わせる程の力の持ち主が、今この世界にいるという事実
「別にな、いるだけならいいんだ、いるだけなら」
「え?どゆこと?」
「お前らは気付いてないのかもしれねぇけど…
 本来ならアタシが小物になっちまうような相手なら
 今この世界にもいるんだぜ?」
「おいおい、シャレになってねぇだろそりゃ…」
「ホント、物騒で、そして妙な世界だよここは
 魔王クラスの化け物どもがその辺にゴロゴロいるのに
 人間達はそいつらの侵略を受ける事は一切なくて
 それなりに平和な日々を送れてる、魔物よりも同じ人間の方が怖いくらいだもんな」
ランドグリスは真剣な声で語る、この世界がどれだけ危うい物なのか
そして自分達がどれだけその事を気にしていなかったのかを思い知らされる

「ま、そんな世界もついに危機を迎えたかもしれねぇ、って事さ」
「他人事みたいにいいやがって…」
今の真面目な様子は何処へやら、そんな聞き捨てならない言葉を
しれっと言ってのける彼女の様子に、ゼットは心底疲れたように呟く
「他人事ってわけじゃねぇけどよ…アタシはこっから動けねぇし
 結局は、お前ら人間が自分でどうにかしなきゃなんねぇ問題なんだしさ」
「え、動けないって」
「アタシが現界してる理由はここ、オーディン神殿の守護だからな
 他の場所には行けねぇんだよ。ヒルデ姉ぇだってそうだ
 アタシ達ヴァルキリーは勝手に自分の力を使えない
 それに仮に動けたとしても、ここを放っておくのは色々とマズイんでな」
「色々って?」
「色々だよ、察してくれよ頼むから
 ゴーストだって押さえ込んでおかないとダメだし
 別にお前らの事がどうでもいいってわけじゃないんだ、判ってくれよ」
「大丈夫ですよ、判ってますから」
複雑そうな顔をしているランドグリスに優しく『宝』が語りかける
「それに、貴女に教えてもらった事だけで私達は充分救われます
 少なくとも、備える事は出来るわけですから」
「すまねぇな…そう言って貰えるとアタシも救われるよ」
「と言うわけで皆、悪いけど私達は今日はこれで抜けさせてもらうわね」
「いや待った、俺も行くわ、何か色々と疲れちまったよもう」
「というか解散にしようよ、疲れてるのは皆同じだろうし」
「そだね…精神的に疲れたよ…」
「プロンテラでよければ、今ポータル出しますよ」
「お願いしますー」
その言葉を聞くと同時に、『宝』は既に詠唱を終えていた術式を解き放つ
空間が裂ける音と共に、白い光の柱が立ち上る
皆が次々とそのポータルに入っていく中で、ウィリーだけが動こうとしなかった
「サイクス君は?帰らないの?」
「あ、俺はちょっと彼女に聞きたい事があるんで…」
「そう、わかりました。余りその方を困らせてはダメですよ」
「はい、わかってます」
返事を聞き届けるとにっこりと笑顔で頷き、自身もポータルへと飛び込む
術者の転送を終えた陣は、音を立てて消滅していった

「……で、何が聞きたいんだ?
 先に言っとくけど、何もかも答えてやれるわけじゃないから
 そのつもりでいてくれよな?」
ランドグリスの言葉に頷くウィリーの眼は、真剣そのものだった
「貴女はさっき、影の暴走の原因は具体的にはわからない、と言った
 でも、ホントに全く見当がつかないんですかね」
「…どうして、そう思うんだ?」
「貴女は俺達なんかよりずっとこの世界の勢力図には詳しいようだ
 何故魔王達が動かないのかも知っている、そうでしょ?」
「……まぁ、そうだね。でも…」
「わかってますよ、それは話せない事なんでしょ?
 でも少なくとも、この世界に少し前何らかの形で関わっていた大物は
 絶対に動かないと判断出来るだけの根拠があった
 だとしたら、それだけの力を持っいて
 尚且つ、行動を起こしそうなヤツは限られてくる」
ウィリーの推論に、ランドグリスは大きなため息をついて
「……参ったなぁ…どうも誤魔化すのは苦手だぜ…
 確かにお前の言うとおりだよ…そんなヤツは殆どいない
 でもな、確証がねぇ事は言えねぇってだけなんだ
 ひょっとしたら、アタシが知らない所で何かが起きてるのかもしれない
 隠そうとしたわけじゃねぇのはわかってくれよな」
「ヘタな先入観を持てば、それだけ柔軟な対応は出来なくなる…か」
「まぁ、そんなトコだ、でも隠そうとしたのは事実だし、そこは悪かったな」
「いや、俺も短絡的でしたわ、スンマセン…」
「とにかく、何かが起ころうとしてる事だけは間違いねぇ
 でもそれ以上の事は、アタシにもわかんねぇんだ…」
そう言って虚空を見上げるランドグリスの顔にウィリーは
寂しさとも、諦めとも取れるような陰りを見た気がした



「そう…そんな事が…」
「先日のアルフェ様からのご報告の件とも
 全く無関係とは思えませんので、御報告させて頂きました」
プロンテラ聖教会の一角にある祭司長室で
聖教会祭司長、アルフィメリアは側近である『宝』から報告を受けていた
「ありがとう、『宝』……ごめんなさい、今日は非番だった筈なのに」
「とんでもない、充分、楽しんできましたから」
「でも…」
「ほらほらメリア様、貴女がそんな顔をされては
 私まで申し訳ない気持ちになってしまいます
 部下の前ではいつもの明るくて、優しい貴女でいてください
 いつも、言っているでしょう?」
そう言って、仮面に隠された優しい視線を向ける『宝』は
まるでアルフィメリアの、本当の母親のようだった
「それに、私は本当に、今日の1日を充分に楽しんで来たんですから
 それを否定されたら悲しくなってしまいます」
「…そうね、ゴメンなさい」「はい、よろしいです」
満足げにもう一度にっこりと笑うと
すぐにその表情は仕事モードの厳しい物に戻る
「私はランドグリス様の件も含め、アルフェ様に御報告して参ります
 あの方の事ですから、もう調べはついてしまっているかもしれませんが
 参考にはなると思いますので」
「わかりました、姉様には私から伝えておきます
 これで明日の六貴集会の方向性も決まりやすくなるでしょう
 『宝』、本当にありがとう」
「いえ、私一人で見つけた事ではありませんから。では、失礼致します」
一礼して『宝』は部屋を後にする
「アルフェ様が迷宮の森に見た闇…『宝』達が見た異変…
 一体、このミッドガルドに何が起こると言うの…?」
立ち上がり、窓辺から空を見上げ、アルフィメリアは一人呟く
そんな彼女の心のように、空はどんよりと雲に包まれていた

まるで、この世界の行く先を包み隠すように…

                             to be continued...
by Z_oldriver | 2009-05-17 00:03 | 長編[聖光は誰が為に舞う]
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