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キャラ付けされてもいい人  募集中(゚Д゚)
by Z_oldriver
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Episode8:暗雲晴らすは天使の歌声
どうもどうも(n・ω・)η

スマブラを堪能してたら誕生日2日前にニューPCが届きました(゚∀゚)ヤッタゼ
といいつつも実はかなりパニックになりまして(ノ∀`)
いや、何故かというと1週間程で発送ってメールが29日に着てて
しかも昨日着てた発送しましたメールも見逃してたモンだからさぁ大変w
朝クロネコから電話きてマジで焦りまくりでした(。∀゚)
しかもバイト行こうとしてた直前だし、タイミング悪すぎるw
まぁ来週来られるとそれはそれでタイミング悪かったんですけどね…
とりあえず顔文字が足りてなくて微妙に欲求不満ですw

さて、すっかり普通の日記風に書いといてアレですが
毎週金曜は小説の日なんだゼェェェェ(。∀゚)ヒャッハー
というわけで益々ご都合主義加速中と(俺の中で)好評の本作ですが
ついに第8話までやってまいりました(n・ω・)η
今回も楽しんでくれたらお兄さん嬉しいNA!

*注意事項
この小説はあくまでも創作です
物語や内容はゲーム[ラグナロクオンライン]のシステムとは
離れている部分も多々あり、前述の俺脳内設定で運用されている世界です





[Episode8:暗雲晴らすは天使の歌声]

「行くぜッ!!」
『フフフ…来たまえ!』
先手を切って突っ込んで行くゼットへと
その巨体からは想像もつかない速さで巨人の拳が襲ってくる!
「チッ…速いッ!」
何とか攻撃をかわし、地面へと突き刺さった右腕の上を走り抜けてコアへと迫る!
「おぉぉぉっ!!食らえッ!!」
『フン!うるさい小蝿だ!』
そのままコアへと飛び掛ろうとしたゼットにゴーレムの豪腕が襲い掛かる!
「ぐぉぁッ!!」「お兄ちゃんっ!」
思わぬスピードに回避する事も出来ず、直撃を受けてゼットは吹き飛ばされてしまう
「ミアちゃん!スワロー行ける?同時に仕掛けるよ!」
「あ、はいっ!」
腰に携えたボウガンを引き抜き、魔力を込めて行く
あっという間に光が形を成してゆく!
「行けます!!」「オッケー!!」
美亜もグレネードガンを構える
「エクリプス・スワロー!!」「いっけぇ、メテオスフィア!!」
二人が同時に、攻撃を放つ!
矢を媒介とした大きな光の鳥と、巨大な火球がネクロスへと放たれる!
ゴーレムの胸部、ネクロスがいるそこへ一直線に!
しかし、ネクロスは防御をする事すらなく
『無駄な事を…!』
確かに命中した二つの攻撃は、ネクロスの前に張られた光の幕に
あっさりとかき消されてしまう
「そんな…どうして!」
『ククク…君達ゴミ如きの攻撃じゃ、神に傷をつける事なんて出来はしないのさ!
 さぁ…そろそろ遊びはおしまいにしようか…!』
ゴーレムの口が開き、光が収束してゆく!
「マズっ…!」
『消えてなくなるがいい!!!』
ゴーレムの口から強力な光線が放たれる!
大爆発を起こし、もうもうと粉塵が辺りを包む

『フフフ…素晴らしい…やはり素晴らしいぞこの力は…!』
「ケッ…この程度でいい気になってんじゃねぇよ、バカが」
『…何?』
サッと煙が晴れると、そこには光の盾を構えたウィンドの姿が!
『貴様…!』
「おおっと、俺の事より頭に気をつけな!」『何ッ!?』
その言葉に反応しようとしたその瞬間
「せいやぁぁッ!!!」『ぐォォォッ!!』
まるで弾丸のように、何かがゴーレムの頭部に真横から突撃する!!
不意打ちの一撃をマトモに受け、グラリとゴーレムの体勢が崩れる
『クッ…!』
「もう一度ッ!」
ソレは反動を利用し、クルクルと回転しながら天井へ
そして天井を蹴り、今度は真上から強烈な一撃が襲う!!
「天・誅・殺ッ!!!」
ぐらついていた所に真上からの強烈な一撃を受け
ズーンと地響きを立ててゴーレムは倒れ込む
ソレは同じようにクルクルと回転しながら壁に打ち付けられたゼットの横へと舞い降りる
「師匠っ、大丈夫ですか!?」
「美里…か…何とか生きてる…」
「ゼット殿、何とか間に合ったようだな!」
声に上を見上げると、上部通路から時雨が手を振っていた
「時雨…」「私達だけじゃないですよ!みんな来てます!」
何とか支えられて立ち上がる
美亜達の方を見ると、ウィンドとレッドの傍に時雨が舞い降りるのが見えた
「やれやれ…皆無事だったか…」
「無事って程元気ではないですが、何とか」
美里がそう言って苦笑いする。言葉どおり、彼女も相当傷ついているようだった
「でも、これくらいでへこたれてなんかいられません!あの子達の為にも!」
「あぁ…そうだな…!」
『フフフ…どうやら、ゴミどもが揃ったようだねぇ…』

ゆっくりとゴーレムが起き上がってゆく
「そんな…綺麗に入ったと思ったのに…!」
「外側から叩いても効果は薄い…やはりヤツを、ネクロスを叩かなければ…!」
『何を悪巧みをしているのかなッ!』
完全に立ち上がったゴーレムの腕がゼットと美里に襲い掛かる!
「きゃうっ!」「美里ッ!」
一度敵の攻撃を見ていたゼットは何とか回避に成功する
しかし、美里は反応出来ず、モロに攻撃を受けてしまった
『そぉら、余所見をしている場合かな!!』
吹き飛ばされた美里に気を取られ、動きが止まったゼットも攻撃を受けてしまう
「ぐあっ!?」
防御も出来ず、美里の後を追うように軽々とレッド達の近くまで吹き飛ばされてしまう
『死ねぃ!!』
間髪入れずにゴーレムの口から光線が放たれる!

再び巻き起こる大爆発
直撃は避けたものの、強力な爆炎が全員の残り少ない体力を奪い取っていく
束の間の反撃も虚しく、大勢は圧倒的にネクロスの優位だった
「く…っそ…流石にキッツイぜ…」
思わずウィンドの口から弱音が漏れる
最早全員が戦える状態ではなく、立っているだけで精一杯だった
「もう…ダメなのかな…」
「こんな所で終わるのは、勘弁願いたいものですがね…」
だが、彼らの絶望を味わうように、ネクロスは口元を笑みに歪める
『まったく…しぶといねぇ…いい加減に死んでくれないかい?』
「黙れッ!貴様を倒すまでは私達は諦めぬ…!」
『フフフ…そんな状態で強がりを言えるのは誉めてやろう…
 だが、現実とはもっと残酷だと言うことを学習するべきだと思うがねぇ?』
「チ…偉そうにほざきやがる…」
「ですが、実際このままでは打つ手がありませんね…」
「レッド、お前なぁ…」「事実でしょう、諦めるつもりもありませんが」
『まぁそろそろ私もゴミの相手は飽きてきたところだ…終わりにしようじゃないか!』
三度ゴーレムの口が開く、急速に光が集まり、エネルギーが高まっていく
その光は先の2発よりもずっと強く、次の一撃の強力さを物語っていた
「ちぃ…向こうは本気で終わらせるつもりらしいな…」
「ウィンドさん…今度来たら、防げます?」
「……まぁず無理だろうな、もう俺も限界だぜ
 オマケに今までよりも明らかに強いぞ、これは…」「まさに万事休す、ですか」

しかし、全員が眼前のゴーレムの放つ光に目を取られているその時に
ミアは全く別の光に気がついていた
「なんだろう…何か…」「ミアちゃん?」
「何か…光が…」
「どうしたミア?大丈夫か?」
「お兄ちゃん…なんか天井から光が降りてきてる…」「は?」
妹の唐突な言葉…だが、その一言がゼットにもそれを気付かせた
ゴーレムの放とうとする閃光の眩しさに気がつかなかったが
高い部屋の天井から、キラキラと木漏れ日のように暖かい光が差し込んでいた
「なんだ…これは…何処かで…」
何処かで見た事のある光だと、ゼットは思った
そして彼らが気がついたのを合図にしたかのように、どんどん光は増してゆく
流石にウィンド達もそれに気がついた
「なんだぁ!?」「この光は…!?」
「優しい光…なんだか暖かい気持ちになってきます…」
「うん…まるで包み込んでくれているみたい…」
目の前に死がちらついている状況で、それでもなお安らかな気持ちを与えてくれる
そんな力が、この光にはあるように感じられた
『ぐぉぁぁぁああぁぁ!?!何だ!何なんだこの光は!?』
優しい、暖かな光が辺りを満たしていく中、ネクロスだけは苦しんでいた
そして、光はさらなる奇跡を呼び起こす
「力が…戻ってくる…間違いない、これは…!」
もうまともに動かす体力すら残っていなかった筈なのに
だんだんと体に力が戻ってくるのを、その場にいる全員が感じていた


一体この光は何なのか?時間は少し前に溯る…


大鉱山の地下深く、ゼット達がネクロスとまさに対峙したその頃
地上では生還魔法を支える大魔石の破壊という想定外の自体に
完全に兵達の統率は崩れ、逃げ出そうとする者が溢れ出てきていた
「クソッ、冗談じゃねぇぞ!このまま死ぬなんて俺はゴメンだ!」
「ほう、では逃げるのかね?」
「あ、当たり前だろうが!お前だって、こんな所で…」
逃げ出そうとする兵士の一人が振り向くと、そこに見慣れぬ人物が立っていた
白髪を後頭部に纏め上げた特徴的な髪型、に忍び装束
白い立派な口髭が印象的な、しかし老人と言うには余りにも大柄すぎる男が
こちらを睨み付けていた
「な、なんだテメェは!?」
「生憎、悪党に名乗る名前なぞ持ち合わせてはおらんのでな」
その男が消えた、そう兵士が思った瞬間
「な、何…が…」
男はその背後に現れ、その現実に疑問を覚える前に兵士は意識を失っていた
鉱山前の広場に溢れようとしていた兵士達の間にざわめきが広がっていく
「皆の者!かかれぃ!」
男の合図と共に、周囲を囲む崖から多数の忍び達が現れる!
兵士達は突然の事態に対応出来ぬまま、次々と取り押さえられていく
あっという間に、その場は忍達によって制圧されてしまった

「フン…有象無象どもでは、所詮この程度か」
少し拍子抜けした様子を見せながらも、男は厳しい表情は崩れることなく場を見渡している
「幻重郎様、もうよろしいですか?」
一分の隙も見せようとしない男の後ろから
その場にはとても似つかわしくない美しい声が聞こえてくる
そこには、聖職者達の一団を従えた女性が立っていた
美しさと気品を兼ね備えるその女性は、この荒廃した大地でも輝いて見えた
「うむ、場所も開きました故、よろしくお願い致しまする」
「わかりました…では皆さん、魔法陣の用意を!」
女性の声に従い、聖職者達はそれぞれの持ち場へとつき
忍たちと協力し巨大な魔法陣を描いてゆく
「それにしても…本当にこのような場所にこのような施設があるとは…」
「おわかりに、なられますか」
「えぇ、この場には邪悪な空気が満ちているように感じられます…
 人の憎しみ、哀しみと言った負の空気を悪意が纏めているような…」
女性の顔が曇る、幻重郎と呼ばれたその男にもその意味は伝わっていた
「確かに…拙者は貴殿のような聖人の感覚は持ち合わせてはおらぬが…
 言葉にし難い悪寒のような物を感じます」
「ここで確かに、戦っていらっしゃるのですね?」
女性の言葉に神妙な面持ちで頷く
「信じていただけるかどうかはわかりませぬが…」
言葉の続きを遮り、女性は優しく返した
「疑うな、まずは信じよと私達は教えられました
 それに、我等が兄弟の名前も記されていた以上、疑う余地はありません
 トリスタン三世閣下の御友人である貴方のお話なら、なおの事です」
「……かたじけない」

「祭司長様、準備が整いました」
仮面を付けた女性の聖職者が跪き、報告する
彼女が最も信頼を寄せている聖職者の一人だった
「わかりました、それでは始めましょう…」
そうして完成した魔法陣の中心へと歩いていく二人を
男は一礼して見送り、配下の忍達へと高らかに命ずる
「我等は周辺の警戒を続ける!気を抜いて隙を見せるでないぞ!」
『ハッ!!』
命令を受け、男達は一斉に姿を消す

そして、祈りの儀式が厳かに始まった
「さぁ…祈りましょう…そして紡ぎましょう…聖なる歌を…!」
祈りの力が魔法陣を通して高められ、奇跡の歌を紡ぎ出す!
「天よ…奇跡の光を、起こしたまえ…!」
『聖なる奇跡の歌よ!!』
聖職者達の声に応え、聖なる光が解放される!
(同志ゼット…そしてその仲間達よ…貴方達に力を…!)


「ホーリーソング…聖教会秘伝の儀式魔法…!」
「間に合ってくれたか…!」
「なるほど、これが時雨さんが言っていた援軍と言うわけですか」
力が戻ると共に、折れかけた心に再び勇気が湧いてくる
「ここまでしてもらってんだ…決着はつけねぇとな!」
『おのれぇ…おのれゴミどもがぁぁぁぁ…!!』
ギシギシと、機械の体を軋ませながらネクロスのゴーレムが体を起こしてゆく
だが、その動作は明らかに緩慢としている
「向こうもかなり堪えてるみたいですねぇ」
思わず美里が嬉しそうに言ったその瞬間、ゴーレムの体が変化を起こし始める
それは、少し前にも見た光景…ゴーレムの青く光っていた部分が赤く激しく輝き始める
「え、あれって…」「製作者が同じである以上、機能も同じと言う事か…!」
そう、子供達が組み込まれていたゴーレムが見せた急激な能力の上昇
その時見せた赤い光と全く同じそれは、あの巨大ゴーレムがリミッターを解除した証
『殺してやる…!お前ら全員殺してやるぅぅぅぅ!!!!』
ゴーレムの口に光が収束したと思ったその瞬間
先程までとは比べ物にならない強力な光の束が天井へと放たれる!
「なにぃッ!?!」「まずい!上の連中を!!」
光線は天井を貫き、地上へと一筋の閃光を走らせた
天井に一気に巨大な亀裂が走って砕け散り、瓦礫が降りそそぐ!
「くっそ…無茶苦茶しやがる…」
何とか全体の崩壊は免れたものの
降りそそいだ岩盤のせいで辺りの様相は一変していた
「皆、無事か!?」「な、何とかぁ…」
「生きてます…しかし、地上がどうなったか…」
レッドの不安ももっともだった、現にホーリーソングの光は消え
今は機械的な照明がバチバチと音を立て、不規則な明かりを提供するだけだった
『安心せい!こちらに被害はない!』「な、何だ!?」
突然の力強い声に振り向くと、そこには通信石を手にした時雨が立っていた
「時雨…?」「私ではないよ、こっちだ」
そう言って通信石を指差してみせる
『孫が世話になっているな、お主達』
「孫…ってちょいと待て、お前の爺様って事は…」
「そう、天津軍特務隊が総大将、朝倉幻重郎だ」
「嘘だろ…とんでもない援軍が来たモンだな…」「そりゃ聖教会も動くわけだ…」
驚きを隠せないゼット達へと幻重郎が告げる
『先程も申したがこちらに被害はない!聖職者の方々も御無事だ!』
「あぁ…よかったですぅ…」
思わず美里が胸を撫で下ろす
『此方の事は気にするな。我等の一命に賭けて、守り抜いてみせる
 お主達はお主達にしか成せぬ事を成し遂げてくれい!』
その言葉に後ろを振り返る
あたり構わず拳を振り回しながら、ネクロスが暴れていた
『殺してやるぅぅぅ…!コロシテヤルゥゥゥ…!!!』
既に理性も感じさせず、もはやその姿からは人としての面影は消えていた
そこにあるのはただ、破壊を求めるのみの狂人の姿
最後まで人の生命を見ようとしなかった男は
自らの生命すらも兵器として作り変えてしまったのか
「くっそ…このままじゃ益々手ぇつけられなくなっちまうぜ」
「さて、どうしたものですかね…」
「回復はしたけど…でもネクロスには攻撃が届かないし…」
ミアの言う通り、ネクロスというコアは相変わらずバリアに守られた状態で
リミッター解除の影響で出力が上がったのだろう
それは目に見える程しっかりとした光の幕を形成し、ネクロスを守っていた
しかしその時、美亜がポツリと口を開いた


「……方法なら、あるわ」


「ホントか!?」
私の言葉に、思わずウィンドが声を上げる
「えぇ、成功すれば多分確実に倒せると思う。ただし…」「ただし?」
「…ただし、失敗すれば確実に助からないけど」
そう、それだけの危険を伴う方法。死と隣り合わせの最後の手段
それなのに…
「へっ、上等じゃねぇか…そういうの嫌いじゃないぜ」
「どの道慎重にやって勝てる相手ではないのです
 ここは、一発逆転を狙うべきでしょう」
「大丈夫ですよ!今の私達なら何だってやれちゃいます!
 失敗した時の事何て考える必要ありません!」
そんな事関係ないと言わんばかりに、ウィンドは当然のように言い放ち
いつもは冷静なレッドさんさえも、何処か楽しそうだった
美里ちゃんの根拠のない自信も、今はとても心強く聞こえる
「もとより覚悟を決めてここまで来た。私達には最早迷う理由など微塵もないよ」
「美亜さん、やろう…もうこんな事、全部終わらせよう…
 それで、一緒に帰ろうよ…私達の家に」
時雨さんはそう言って微笑んでくれる
ミア…私と同じ名前の少女が、優しく、こんな私の手を握ってくれる
「美亜…もうわかっただろ?」「ゼット…」
「今更、疑うものか。俺達はお前を信じる…それだけだ」
ゼットの力強い言葉に、皆が一斉に頷く
あぁ、今更ながら自分がどれだけバカな事をしたのか身に染みる
皆がこういう人だって、判ってたはずなのに
「……わかった、やろう。全部…全部これで、終わりにしよう…!」


決着をつける…先に逝った皆の為にも、私の過去に…呪われた鎖に…!
                             to be continued...
by Z_oldriver | 2008-02-02 00:39 | 長編?[そして「人」に還る日]
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