キャラ付けされてもいい人  募集中(゚Д゚)
by Z_oldriver
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第14話:勝利への一手
間に合ったぞごぅらぁぁぁぁぁ!(゚Д゚)というわけで14話でござるッ!!

いやぁ、ホントに厳しかった…というか長くなった…
我ながら気分が乗らないと全く書けないこの性質('A`)今回はかなり詰まったなぁ
しかしバトルシーンはないのでござるよ(´・ω・`)すまぬ

今回この作品を書く上で創作意欲を超!MAX!(゚∀゚)にしてくれた
素敵なWeb漫画をご紹介したいッ!

それはこちらShiningRoad様に掲載されている長編漫画!

魅力的な登場人物に、ド直球のギャグ…かと思いきや!
何と物語は意外な展開を!いやホントにw
初回からは想像もしないラストには思わず涙が…
いやホント、大晦日にも関わらず一気に読みきってしまいましたよ(*´∀`)

まぁ正直言ってこの漫画紹介しちゃったら
俺の小説なんか読んでもらえない気がするけど!(ぁ
それでも紹介せずにはいられなかったんだ…!
と言うわけで超オススメしますんで、時間がある時に是非ご一読を(*´∀`)
序盤のギャグについていけないと思っても読んでみて!ホント裏切られるから!

で、前置きが長くなっちゃいますがもう一つだけ
今回の物語、登場人物には他人様のキャラがモデルとなっている人も当然いますが
中の人の性別に関しては全く関係ありませんので、くれぐれもお忘れなく…!

では!そろそろ本編イッテミヨー!(゚∀゚)

追記:書き直した…よ…!蛇足だって言われそうでこわいおれさんじょう


*注意事項
この小説はあくまでも創作です
物語や内容はゲーム[ラグナロクオンライン]のシステムとは
離れている部分も多々あり、前述の俺脳内設定で運用されている世界です





[第14話:勝利への一手]

その戦いは、遠目に見れば山のように大きな巨人が
ただ暴れ狂っているようにしか見えなかっただろう

その巨大な腕に握られた、棍棒と呼ぶには大きすぎる物体が振るわれると
小さな影が何体か、ふわりと散開して回避する
今確かにトロルの王、グリヴァーとの激しい戦いは行われているのだ

「しかし…張り切ったのはいいがどう攻めりゃいいんだこれ…」
「さ、さぁ…?」
ゼットと藤乃は我に返って思わず顔を見合わせた
それも当然だろう、目の前で暴れているのは
それこそ自分達の何十倍という大きさを持っているモノ
これをどうやって攻撃した物か?
そんな事を考える暇を、戦いは与えてはくれなかった
「うるせぇゴミどもがぁぁぁぁッ!!」
唸りを上げてその巨腕が振るわれると、幾つかの人影がパッと飛ばされた
その中の幾つかは、こちらへと向かってくる
「3人!来るよ!」「フォローするぞ!!」「オッケー!」
声を交わすと同時にチャンプ3人が動いた
ゼットは凄まじい勢いで吹き飛ばされてきたアサシンの男を
空中でしっかりと受け止め、何とか勢いを殺して着地する
同じように飛ばされてきたプリーストの女とローグの男も
また同じように、残りの二人に守られる形で大地へと降りる

「大丈夫か?ほれ、ヒール」
「すまん、助かった…気をつけろ、あのヤロー洒落になってねぇ」
「まぁ、自分で「皇帝」なんて言っちまうくらいだしなぁ
 それで弱くちゃ…」
「そういう問題じゃねーぜ、ありゃ」
何とか立ち上がりながらも、ゼットの言葉を遮って彼は続ける
「再生能力が異常すぎる、こっちが斬り終わる前に
 傷が塞がってくるんだぜ?尋常じゃねぇ」
「なんだそりゃ…!?」
「ゾッとするぜ、俺なんか危うく武器を引きずり込まれる所だったからな」
「…となると、デカイ一撃で一気に吹き飛ばすしかねぇか」
「それが出来てりゃ苦労は…」
今度はアサシンの言葉を遮るように、轟音と共に赤い光が辺りを照らす
それは、突如空中に現れた巨大な火球が発する物
グリヴァーのの体表を動いていた小さな黒い影達が
それから逃れるように素早く駆け下りてゆく
「メテオハンマーか!」
魔道士達が協力して発動する極大魔法、メテオハンマー
燃え盛る巨大な隕石は、そのままグリヴァーの巨体へと落下していく
「フン!無駄な事を!」
しかしグリヴァーは、それを避けようとも防ごうともしない
と言っても、どの道あの巨体では逃げようはなかったのだが

巨大隕石の直撃は大爆発を巻き起こし、グリヴァーの巨体を包む
まるで彼の上半身そのものが巨大な火の玉であるかのように
ゴウゴウと音を立てて燃え上がる炎の中で、ゆらりと影が動いた
「しゃらくせぇッ!!」
山間に響く怒声と共に、ゴウン!と風が唸りを上げる
それはまるで小規模な嵐のように吹き荒れると、その炎を消し飛ばす
その奥から現れるのは、悪夢のような光景
「げ!?」「…ほーらな、言ったろ、それが出来てりゃ苦労はしねぇって…」
思わず声を上げたゼットに、最早諦めたと言わんばかりのアサシンのため息
「そんな…!無傷!?」「いっくらなんでもおかしいでしょ!?」
目の前の光景の余りの理不尽さに、美里と藤乃の声が恐怖に染まる
炎が消し飛んだ後のグリヴァーの体にはほんの少しの火傷があるのみ
しかしそれもまた、あっという間に消えていく
「驚いたな…あれだけの業火に焼かれながらも
 それに負けない勢いで再生し続ける事で、全くダメージを受けてないんだ…」


「おいおいトルさん、関心してる場合かよ…こんなんどうしろってんだ…?」
ゼット君のこんな声は久しぶりに聞いたかもしれない
いつもなら、どんな脅威にも楽しそうに見える彼の、呆れ果てたような声
無理もない事だと思う、正直に言ってしまえばこのデカブツ
無駄にしぶといだけで大した脅威でもない相手だと思えるから
(やっぱりあの魔力の流れを何とかしないとダメだな…
気付いている人はいるだろうけど…打つ手なしなのが現状か…)
気を操る事に長けている者や、魔術の素養を持っている人には見えているだろう
あの巨体を包み込んでいる強力な魔力の流れ…
その力が何処から来ているかはわからない
でも、あれが魔法のダメージを軽減している事も手伝って
殆ど無傷に近い状態への再生を可能にしているんだとしたら

(なら…内は?)
堅牢な城壁や強力な結界というのは
往々にしてその内に存在する物を守る為に存在する物
そしてそれらが役目を終えるのは、自身が砕かれた時?
否、それはその内なる守るべき物が失われた時、ならば
「狙うべきはそこか…でも、その手段は…?」

ないわけでは、ない

でも、それで打ち倒せるという保障は何処にもない

何より、「それ」を成すには俺を信じてくれる人が必要だ

「あぁ、こんなとこにもいたんだね!」
思考を打ち消すように声が響く、その声の方に目を向けると
木々の間から滑るように一人の女性が現れた
その姿は、最近はミッドガルドにもすっかり馴染んだ忍者の物
「手は一人でも多い方がいいんだ、手伝ってもらえるかい?」
「作戦でも出来たか?正直、打つ手があるたぁ思えんのだが」
「ある!……って言えりゃよかったんだけどねぇ…」
「ですよねぇ…」「だよなぁ…」
彼女の言葉に、ゼット君達ががっくりと首を落とす
「さっきからずっとこんな調子だからね…
 まぁでも、何もやらずに手をこまねいているわけにはいかない
 もう一度、今度は可能な限り同時に、この戦場にある大技を全部
 ぶつけてみようって事らしいよ。ま、正直良い手じゃないとは思うけど…」
「……それしか手はない、か」
諦めたように、ゼット君が溜息をつく
あぁ、それではダメだ、何も変わりはしない
それほどまでに、あの力は大きな物だとわかっている

ならば

この一世一代の賭け、やるしかない…!

「…それじゃダメだ」
「え…?」
俺の声に、その場にいた全員が一斉に此方を見る
「じゃあ、アンタには何か策があるってのかい?」
「保障はないけどね、でも
 同じ事をやるよりは効果はあるかもしれない」
「なんだそりゃ…」
まだ名も知らぬアサシンの彼が呆れている、当然だろう
こんな話、聞く価値もない事だと思うのが当たり前だから
「……それ、こいつに聞かせてやってくんないかな?」
ぽいと、忍者の女性が俺に何かを投げてよこした
それは見慣れた通信石、通話中を示す光が灯っていた
「もしもし?」「替わったようだな」
耳に当てたその向こうから聞こえてくるのは
静かでありながらも力強い、意志と冷静さを感じさせる声
『互いに名も顔も知らぬ身だが、自己紹介をする時間はない
 遠巻きにだが話は聞かせてもらった、その策を聞きたい』
「……正直に言ってしまえば、壮絶に分の悪い賭けですが」
『構わん、どうせ常識の通じない相手だ
 それ位で丁度いいやもしれん、それに…』
「それに?」
電話向こう、その彼の見えない表情が
ニヤリと歪んだ様な、そんな気がした
『賭け事など、分の悪い方が面白い物だ、違うかね?』
「…貴方とは、一度ゆっくり語り合ってみたいですね」
『あぁ、是非そうしよう、その為にも、その賭けの中身を聞かせてくれ』
「了解です、まず…」


『……なるほど、確かにその方法なら可能だろう…が』
通信石の向こう、声が曇る
『最後の一撃を君一人に任せる…という部分だけはやはり納得がいかん』
「…まぁ、でしょうね」
当然だろう、まだ知り合ってから五分と経っていないような相手を
そこまで信用できるわけがない
「ですが、誤解を恐れずに言うのならば
 その部分が「一番分の悪い賭け」なんだと思いますし
 その理由に関しても、納得して頂けるだけの説明は…」
『私が言っている事はそういう事ではない』
俺の言葉を強い口調で遮って彼は続けた
『この期に及んで君を疑う事はしない。君はまだ出会ってから間もない私に
 君が研究と鍛錬の結果に血の滲むような思いで生み出した技術のほぼ全てを
 惜しげもなく語ってくれた、そんな相手を疑う程、私は歪んではいない
 ただ…君はその中で、君の命については何も触れようとしなかったな…?』
ピクリと、肩が震えたのが自分でもわかった
『確かにこれは素晴らしい力だ、賞賛に値する
 君さえ良ければ研究対象に加えたいくらい興味深い、しかし同時に
 私は警戒せざるを得ない、これ程の力が、これ程の技(スキル)が
 果たしてなんの代償も無しに発動し得る物なのか…とね』

全てを見透かしているような、静かな声が耳に残る
彼は判っているんだ、俺がこれから、何をしようとしているのか

『もしも私の推測が正しいなら、この作戦は…』
「今、この瞬間」
今度は、俺が彼の声を遮る番だった
「俺達がこうして話している時間さえ
 他の人達が命懸けで作ってくれている物です
 何時までも、論議している場合ではない…違いますか?」
『………わかった。だが、一つだけ忘れないで欲しい
 この賭けの勝利は、決してあの化け物を黙らせる事ではない、という事を』
「……善処します」
その会話を最後に、通信は切れた

「ありがとうございました」
少し離れた場所でグリヴァーを眺めていた本来の持ち主に
一言の礼と共に通信石を手渡す
「作戦は纏まったみたいだね」「ええ、お陰様で」
『この戦場に集った冒険者全員に連絡
 この音声は周辺に存在する全通信石に
 強制的に送信させて頂いている、まずはその非礼を詫びよう』
さっきまで聞いていた声が、今度は自分の通信石
そして、他の人達の物からも流れてくる
『私はギルド「霞葉桜(かすみはざくら)」のマスター
 裏葉 忍(うらは しのぶ)だ
 たった今、貴公らが戦っている相手を撃滅する可能性が提案された
 しかし、それはあくまで可能性であり、言ってしまえば賭博だ』
「なるほど、道理で堂々としてるわけだ…」
霞葉桜…俺達GvGに参加している人間では、知らない者はいないだろう
現在のGvGにおいて「八強」と呼ばれているギルドの一つ
『私はこの場の指揮を任された身ではあるが
 令として発するには余りにも不確実すぎる
 今この戦いに、自らの意思で参加している諸君には申し訳ないが
 真に勝手ながら、一度この戦場を離脱して頂きたい
 しかしもしも、もしもこの賭けに乗ってもいいと思う者がいれば
 その力を、借して頂きたい』
巨人の咆哮が響き渡る戦場に、その静かな声が強く響いた気がした
『前置きがなげぇぜ!霞の大将!』
『こんな無駄な時間、さっさと終わらせれるんなら
 賭けでも何でも乗ってやるわよ!とっとと指示を頂戴!』
『これだけ攻撃を受けても平然としてる相手を倒せる可能性だと言うなら
 多少は無茶でも乗る価値はあるでしょうしね、望むところです』
「……呆れた、ホントにもう」
「しょうがねぇさ、そういう性分だ、きっとな」
笑いながら、ゼット君が肩を叩いてくれる
「信じてるぜ…色々と、な」
「…努力はするよ」
「努力、ね…んじゃ安心だな、トルさんの一番得意な事だしな」
「あはは…ありがとう」
あぁ、やっぱり彼の目は誤魔化せないか、俺が何をしようとしてるのか
そんな事、とっくの間に気が付いてたんだ
『…ありがとう、諸君の協力に感謝する
 では、早速だが作戦の概要を説明する、まずは…』


通信石から聞こえてくる声が、その声に耳を傾けている仲間達が
まるで別の世界の出来事のようにさえ思えてくる
それ程までに、今のあたしの心は、ある一つの事に支配されていた
「…あの、どうかなさいましたか?」「……へ?」
突然、さっき抱き止めたプリさんが声を掛けてくる
一瞬何が起きたのかわからなくて、思わず変な声がでてしまった
「あ、突然申し訳ありません…
 なんだか、とても厳しい顔をされてらっしゃったから…」
…自分の事ながら呆れ果てる、冷静なつもりでいたのに
どうやらばっちり顔に出てたみたい
「すいません、ちょっとボーっとしてて。全然大丈夫ですから」
「…本当に、ですか?」「…え?」
プリさんの思わぬ言葉に息を呑む
ひょっとしたらこの人は、あたしの心が見えているのかもしれない
「余計なお世話かもしれませんが…悔いは残さない方が良いと思いますよ」
「…なんだか、最後みたいな言い方ですね」
「でも、最後かもしれないでしょう?」「そ…れは…」
あたしの脳裏に、トルさんの顔が浮かぶ。ついさっき、一瞬だけ見せたあの顔

(…それじゃダメだ)

あの時、一瞬だけ見せた顔、今までに見せた事のない顔
まるで…まるで、死に向かうような、そんな表情だった
「…後悔の念や心残りは、人の力を落とします
 ですが、その逆も言えるんですよ?それがもしも、強い想いに変われるなら
 人の力も、その結果も、全て良い方向に向かうのではないでしょうか」
「そういうものだと、思いますか?」
「はい、思います。だって、私が体験して、実感した事ですから」
そう言ったプリさんの笑顔は、本当に眩しく見えた


『……以上だ、諸君らには自分の力を最大限発揮できる持ち場に向かって欲しい
 説明時間を稼いでくれた方々は後退を、陽動に参加する者は即座に行動開始してくれ
 この戦場を制し、我ら人間の勝利に一歩近づく為、各員の健闘を期待する、以上!』
裏葉さんの冷静な声が、少しだけ強くなった
あの決意を、この賭けに乗ってくれた皆の意思を、無駄にするわけにはいかない
「さぁて、そんじゃ俺らも行動開始と行きますか、アンタはどうする?」
「俺も行くぜ、吹っ飛ばされてからこっち、ずっと話し込んでて働いてねぇしな」
やる気満々のゼット君の隣で、アサさんは軽く準備運動のような事をして
自分の体の状態を確認していた
「じゃあ、私は魔道士さん達の方に合流します、気をつけてね…」
「あぁ…そっちも頑張れな」
あらら、プリさんとアサさん、抱き合っちゃってるよ
「……先に行く」「いいわねー、ロマンスがあって」
「あ!おいこら、待てよ!」
呆れているのか、気にしていないのか、ローグの男性は静かに告げると
さっさとあの巨人に向かって走っていった。忍者の女性もそれに続き
その後を慌ててアサさんが追っていく
「やれやれ、んじゃ俺も行くかね。美里、でかいの一発、しっかり頼むぜ」
「はいっ!任せてください!しっかり役目は果たしますっ!」
ゼット君の元気な一番弟子は、やっぱり元気良く俺達に一礼してから
彼女の持ち場へと走ってゆく
「ふじのんはどうする?」
「…え?あ、あぁ、あたしは魔法チームに行くよ
 あっちの役目を考えれば「これ」が役に立つだろうし」
ゼット君の問いに少し慌てたように答えて
浅上さんはくいっと眼鏡をいじってみせる
確かに、彼女の言うとおりだろうけど、でも…
「わかった、無理はするなよ?さぁて、俺も働きに行くかね…!」
そう言い残して、ゼット君もまた、走ってゆく
「それじゃあ、私達も行きましょう」
「うん…先に行ってて、あたしもすぐ行くから」
「…わかりました。それじゃ、後で」

女プリさんも去って、俺と浅上さんだけが残される
彼女の目は、何故か睨むように俺を見ていた
何とも言えない気まずい空気…
「…えーと、浅上さん?」「トルさん、酷いね」
「はぃ!?俺なんかした!?」
恨みたっぷりと言った感じの浅上さんの一言に、思わず変な声が出る
「した、ついさっきした、今もしてる」
「えぇ!?ちょ、ちょっと待って!考えるから…!」
「いいよ、考えたってわかるわけないし
 だって、あたしが気付いてないと思ってるでしょ?」
「……え?」
一瞬、彼女が何を言っているのかわからなかった
でもすぐに、その言葉が何を指しているのかに気付かされる
彼女は判っているんだ、俺がこれからやろうとしている事を

命を捨てる、覚悟を決めている事を

「ぜっとんは信じた、あたしだって信じたい
 でも、何も言ってくれないのは酷いよね?」
「いや…それは…その…」
「そ・れ・に、あたしにはそれ以上に許せない事が一つあります!」
「うぇぃ!?まだあるの!?」
「あるの!というかそっちの方が問題!!」「え、えぇぇぇ…!?」
さっきから変な声ばっかり出してる気がする
どうしよう、さっぱりわからない
一体今自分がどんな顔をしているのかさえも
「はぁ…ほんっっっっっとに鈍いんだから…
 あたしが魔法チームの方に行くって言った時
 トルさんどんな顔してたと思う?」
「え…?」
「まるで…あたしが死にに行くみたいな顔、してたよ?」
「あ…」
その声は、震えていた、目には涙を、浮かべながら
「ホントに酷いと思わない?自分は無茶する気満々の癖に
 あたしには言おうとしてたんでしょ?無理はしないでね、って」
「そ…れは…」
「あたしがそこまで鈍いと思った…?ノーテンキに見えるかもしれないけど
 これでも色々考えてるんだからね…?「友達」としてでも
 ずっと一緒にいて、気付けないわけないじゃない
 そりゃね、ぜっとんやウィリ君には敵わないかもしれないけど
 それでも…ずぅっと見てたんだよ…?貴方の…事を…」
あぁ、どうして気が付かなかったんだろう
ずっと手を伸ばそうとして、伸ばせなかったのは
俺だけじゃなかったんだって…
そう判った時俺は、涙を流している彼女を、抱きしめていた、強く、強く
「…ゴメン、ホントに、浅上さんの言うとおりだ…俺は、鈍すぎるな」
「ホントだよ…こんなに泣かされるなんて、思わなかった」
ぐっと、涙を拭って俺を見る浅上さんの顔はもう、笑顔だった
「約束して、死なないって、絶対死なないって
 そうすれば、あたしも約束守るから、無理しないって
 だって、折角勝っても、皆が…トルさんが生きてる世界を見られなきゃ
 意味はなくなっちゃうから」
「うん…わかったよ、約束する、絶対死なない、生きてアイツを倒す
 浅上さんと、大好きな女性(ひと)と交わした約束は
 一人の男として破るわけにはいかないものね」
「うっわー、にあわなーい」「あっ!ひどっ!?」
うぅ、折角カッコよく決めてみようと思ったのに…
でもまぁ、こういうのは確かにゼット君の担当かなぁ…
「…勝とうね、必ず」「…うん、絶対」
大好きな人と、ずっと憧れてきた人と、交わす誓い

次の瞬間、唇に暖かい物が触れた感触があった

「え…え…!?」
「うむ、誓いのキスは絶対なのだ!んじゃあたしは行くよっ!」
早口で言い捨てて、そのまま浅上さんの背中が遠ざかっていく
「…藤乃っ!」
びくりと震えて、その背中が止まる
「……この戦いが終わったら、ちゃんと、伝えさせてね」
「…それ、死亡フラグじゃない?」
「あはは、あんまりお約束すぎて勝手に折れるよ、きっと
 むしろ、俺が叩き折る」
「…おっけー、それも約束ね」「うん、了解」
振り向いてはくれなかったけど
ぐっと親指を立てて、彼女は走り去っていった
俺ももう、彼女を呼び止める事はなかった

「さぁて…何がなんでも、負けるわけには、いかないね…!」
背筋がゾクゾクと震える、それは決して死への恐怖などではない
俺が求める拳の理想、一撃必殺のその為に、高めてきたこの力
ぶつける時がついに来た、不謹慎かもしれないけど、興奮が収まらない

「こんなに魂の震える賭けは、初めてだよ…!
 必ず勝ちの目、掴み取ってみせる…!!」

                             to be continued...
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by Z_oldriver | 2010-01-02 01:10 | 長編[聖光は誰が為に舞う] | Comments(4)
Commented by ちゃんせ at 2010-01-05 07:30 x
かぁぁぁああああ!こそばゆいZE!(`ω´*)
いいね、忘れかけてた…、てか、完全に忘れてた青春を思い出したよ。
トルクルさん目線の展開も新鮮だね。

ただ、ふじのんさんとの展開が急すぎる気がしないでもない。
フラグが立ってたのか判りづらかったと思うー。
読者がふじのんさんの気持ちに気づきにくいきらいがあるとおもた。どれも素人意見ですが(^^;
関係ないところにふじのんさんの感情表現とかちりばめても良かったかも。
たとえば、最初のトルクルさんの「狙うべきはそこか…でも、その手段は…?」ってところでふじのんさんがちょっと気にかけてるとか。
トルクルさんと裏葉氏のやりとりのときにふじのんさんがだんだん不安になってくるとか。暗喩とかでね。
で、最後に裏葉氏→全員に強制通信で作戦説明でふじのんさん(ああ…やっぱり…)とか。

でしゃばったぁぁぁあああ!orz
でも送信ポチっとな。
Commented by Z oldriver at 2010-01-05 08:07 x
むふぅε-(`ω´*)いいよね!青春っぽいよね!(*´∀`)

トルさん目線でしか書いてないしね(・ω・)唐突なのは確か
ちゃんせさんの言うとおり、ふじのん目線を書けばよかったのにね
勢いだけで書いてそのまま上げてるからね…ダメダメだね!
深夜に書いた文章を後で見直すこの恥!堪らないね!(何

でしゃばる事はいい事だ!特にここではなッ!
大丈夫俺もそんな人だから(゚Д゚)むしろもっと

…いっそ書き足すか
Commented by 『武』 at 2010-01-06 12:51 x
( ´-`)。oO(若いって、まぶしいなぁ…)
叩き折りなさい!(゚∀゚)
Commented by Z oldriver at 2010-01-06 16:05 x
せんせー!なんかしみじみ言うと切なく聞こえるよ!(何

次回に期待して!(゚∀゚)
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